決めるのに悩むそのときに

実に多くの意思決定をするにあたって、Webで検索をしていると思います。ぜひ皆さんの判断のお役に立つ情報を掲載していきたいと思います。少し結論を急ぎすぎている感もありますが、それが特徴と思ってください。

24卒サマーインターンのメリットについて考える(1/2)

業務知識ではなく「社員とのエピソード」

ワークショップ型のインターンシップでは、本選考に役立つほどの経験は正直難しいので、いわゆる職場配属型のインターンシップを想定しています。その際に学生としては実務を経験できる!!と意気込みますが、本選考を意識した場合、インターンがもたらすメリットは少し異なります。

 

ここでは私が勤めるIT業界についてご紹介します。

こんな方へ
  • これからサマーインターンへ参加予定の方(特にIT系)
  • インターンには参加しない就活生



 

職場配属型のインターンの背景

ワークショップ型のケーススタディによる演習ではなく、実務の中に参画することで職場のリアルを体感することが出来るインターンシップです。実際にその企業のドメインのメールアドレスが割り当てられたり、1か月くらいのインターンになると名刺を持っていたりということもあります。まさに社員になった気分を味わうことが出来るのは、学生にとっての大きなメリットです。ただ、それでは気分を味わった止まりなので、もう少し内情を把握しましょう。

受け入れる職場の捉え方

サマーインターンの場合7~9月に受け入れを実施しますが期首・期末にかかりにくい時期ですので比較的業務調整がしやすい時期ではあります。一方で夏季休暇を取るなどで社員が手薄になる時期でもあり、余裕があるかというと必ずしもそうではありません。

 

Q:「そもそも職場におけるインターン生のメリットとは何か。」

職場にメリットがなければ、戦力にはならないインターン生を受け入れても何のメリットもありません。ただ稼働が増えるだけです。ときに優秀な学生がいれば戦力になることはありますが、そういった学生が応募してくる企業であれば大体新人のレベルもそれなりに高いでしょう。

Ans1:「配属保証」

大手企業などではまだまだ新卒一括採用をしているため、採用後にどの職場に配属されるかは一度人事部預かりになることが多いです。その際に全体のバランスをみて新人が割り振られるため、現場サイドからすると希望通りではないこともあります。それを解決するためにインターンで高評価であった学生が採用後にそのままインターン先の職場に配属されることで、受け入れた側のメリットが享受できます。

Ans2:「若手の育成」

誰かに教えようとすることで緊張感も増しますし、いろいろな準備をしないといけないという気持ちになります。これを職場の若手にミッションとして課すことで、普段は上司先輩の指示のもと仕事をこなしていくという中に、仮想の後輩を期限付きで割り当てることができ、育成のアクセントにすることが出来ます。学生に良いところを見せたいという心理が働くことが多いので、格好つけようと念入りに準備することで若手が自発的に成長するというメリットが職場に生まれます。

 

よく聞く学生の捉え方(志望動機)

インターンでも本選考と同様に志望動機が聞かれます。学生の本音はインターンに参加すると本採用で有利なルートで臨めるといったところだと思います。そういったことがあるのも事実です。企業としてはファンになってくれた学生が選考に臨んでくれることは、ミスマッチを防ぐ点で有用です。

「働くということがどんなことか実務を通じて学びたいです」

こういった志望動機が非常に多いです。ただ、よく考えてください。上記の通り、受け入れる職場の気持ちに立つとこれは、「ただ勉強しにきました」というだけです。仮にスキルを持っていたとしても露骨に受け身で来られても正直困ります。

「自分の力がどこまで通用するか試してみたいです」

なかなか強気で嫌いではないです。そこまで甘くないという感じるところもありますが、意外にしっかりと成果を出そうと臨んでくる学生も多くいます。上記の通り、こういった勢いのある学生は受け入れ側の若手からするといいプレッシャーになりますね。

 

Q:結局学生のアピールとして何が大事か

Ans:成果を上げられそうかどうか

これに尽きます。どこまでいっても職場としては負担になるよりも手伝ってもらえるに越したことがない。人事としても、優秀な学生であるかどうかをジャッジできるタイミングでもあります。スキル的なことに加えて、きちんと準備をして臨んでいるか、求められていることに応えようとしているか。意外に選考ではないからか、推敲が甘かったり準備不足感が露骨であったりとわきが甘い学生が多いのも実態です。熱意が準備量に比例するという意味では学生の差がわかりやすい時期でもあります。

 

業務経験としては所詮インターンレベル

数週間のインターンに参加したから働くということがどうゆうことかわかりました!という学生がよく採用面接などでいますが、インターンくらいで仕事の理解は無理です。働いている社員でも「働く」ということの意味は、自身で見出している人もそうでない人もいるくらいです。一方で、職場の雰囲気や社員との相性を知るという点については他の学生よりもアドバンテージが得られます。

「職場の雰囲気が良い」が志望動機に

採用の本選考では、OB/OG訪問をして社員の方と会話した際に一緒に働きたいと思いました、というお決まりな回答があります。数人会ったからといって、会社の雰囲気の一部分をかじったにすぎず、それを理由に就職先を決めるには説得力が弱いです。一方で、職場配属型のインターンに参加すると、このメッセージに魔法の力が加わります。

「相対的に説得力が増す」

採用側も雰囲気や相性といったところのミスマッチで早期に離職されても困ります。そのため、社員との相性について重視したいところであるのは本音です。より多くの社員と長い時間共にしているインターン生は、OB/OG訪問だけの学生と比べて”相対的に”、よく会社のことを理解していると判断することが出来ます。面接官もこれについては、そうと思わざるおえないという状況に持っていくことが出来ます。

 

Q:インターンに参加することは学生にとってメリットだらけか?

Ans:そんなことありません。ただより高いものはないです。

この続きと、もう一つの学生が得られるメリットは次の記事で。

 

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まとめ

  • インターン生を受け入れる職場としては、優秀学生であった場合の優先配属と若手の育成というメリット
  • 本採用でアドバンテージが欲しい学生としては、社員や職場の雰囲気が良かったというコメントに裏付けを持ってアピールが出来る。
  • インターンはメリットばかりかというとそうでもないです。(次の記事にて)